Website Top

Index Page

 

[ファルコムスペシャルボックス2004 タイトルページ]


ゲームレビュー
(Falcom Special Box 2004 + イースVI通常版)

 多くのファンから望まれるべくして発売された、ファン涎モノとも言えるコレクターズアイテム【ファルコム・スペシャルボックス2004〜イースVI+風の伝説ザナドゥ】(以下、FSB2004)。音楽CDというべきか、PCゲームソフトというべきか、その明確な”仕切り”がファルコムからされていないため、此処のサイトでは、過去の例にならって「素材集+サントラCD+エミュレーターソフト」という風にジャンル分けをしている。

 実際のところは、かつてのファルコムゲーム素材集攻勢時代のパッケージ郡と何ら変わりは無かったわけで、違う点を強いて上げるとするならば、当時から七年も過ぎたことで、時代の流れによってDVD-ROM及びDVD-VIDEOが一般化したことと、CD-ROMソフトのエミュレートが可能になったこと、ぐらいだろうか。それらによる恩恵はでかいよな。当時は不可能だったことが、今では当たり前のように出来るようになった。更に、プロジェクトEGGの涙ぐましい努力の成果、PC-ENGINEのSUPER CD-ROM*2(スーパー・シーディロムロム、と読む)ソフトのエミュレート化が実用化レベルにまで達した。
だからいって、ファルコム自身が「スペシャルボックス2004」開発のために多大な労力が必要とされたのだろうか?と問われると、俺の素人眼からも、それは必ずしもYESとは言い切ることは出来ない。ファルコムならば、苦労せず短期間で作ることが出来た内容ではなかろうか?と勘繰ってしまうものだ。

 ファーストインプレッションは、「今ある素材を集めた、安上がりに用意できる、あるもの詰め合わせパッケージ」だ。

 

 おいおい、そこまで言い切ってしまうのかよ・・・。
 もう少しばかり歯に衣着せた言いかたは無いのかい?
 ファルコムの名誉のためにもな・・・。

 たしかに見方によっちゃ「詰め合わせ」かもしれないし、「安上がり」かもしれない。管理人、お前さんが言っていることは間違っちゃいないと思う。いつものクセで断定して切り捨てちゃうんじゃなくて、たまには様々な角度から分析してみることも大切だぜ?批評はそれからでも遅くはなかろうて。

 まずは価格。音楽CDが五枚・CD-ROMが一枚・DVD-ROMが一枚・DVD-VIDEOが一枚、、、。合計八枚のCD/DVDのボリュームはどうだ?この2003年末現在までに、俺はこんなにも馬鹿げた大ボリュームのパッケージは、家庭用・PC含めて他に見たこと無いぜ??それでいて価格は7,980円と、そこいらのヘタな海外移植PCゲームよりはよほど建設的だと思うぜ?PCゲームによっては、マニュアルは入っていない、CDは一枚で中身はスカスカ、なんてことも多いからな。ダウンロード購入は論外だが、パッケージ購入派にとって、ゲームの質はもちろんだが、パッケージ付属品にも有る程度の価値を求める時代だぜ?このボリュームと価格を前に、文句を言うことはできるもんじゃないだろ?

 ファルコムは、1990年代後期よりインターネットで精力的に公告活動をするようになってから、たしかに、過剰なまでの特典ボリューム戦略をとってきた。それに連動したかのような過剰公告もだ。その傾向は、1997年を境に年々オーバーロード気味になってきているように思う。ここ数年の”リメイク路線”で、付随する特典に比重が偏っているのは、オリジナル版との差別化を図る上で必要だからかもしれない。それらは、ある種の王道「ファルコム・パターン」と化している節もある。保守的・中立的立場といわれてきたファンからも最近は色々と言われているみたいだし。それでも・・・それでもだ。ゲームとしては一定ライン以上のクオリティーを常に保ち、ファンの欲求に応え続けてきたじゃないか?それでいいじゃないか。

 今回の「FSB'2004」も、十分に満足し得る内容だった。なにしろ、俺のような日の浅いユーザーには「イースVI」で応えたし、比較的ファルコム歴の長いユーザーには復刻要望の高かった「風の伝説ザナドゥ」で応えた。「ファルコム」を知らない人間にも、”イースVIか? 風の伝説ザナドゥか?”という選択肢を用意したことで、より多くのユーザーに応えることが出来たパッケージだったじゃないか?存在意義からして「素材集」の域はとうに超えているし、少なくとも、誰が期待したかも分からぬ、基本シナリオが無く拡張機能を持たぬ「ソーサリアン・フォーエバー」よりはファンの充足度は大きかったはずだよ。

※「ソーサリアン・フォーエバー」は1997年の作品で、オリジナルのシナリオが5本収録されている。しかし、「ソーサリアン」移植希望のファンのほとんどが、原作版の基本シナリオの移植を希望してた。

 

 ファルコムファンの立場から見れば確かにそうだな。八枚組みという大ボリュームを前にして満足してしまうのも分かる。実際に、此処のサイトのアンケートからも「最悪だった!」という声は今のところ聞かれていないし、イースファン・風伝ファンにはうれしいコンテンツが一個ずつはあった筈だからな。

 だからこそ、盲目的になっちまうんだ。「これでいいじゃないか」、とな。ユーザーがファルコムに無意識に甘えてしまうんだ。

 それでも、評価すべき点も多かった。

 例えば、キングレコード・ファルコムレーベルの消滅によって発売そのものが絶望視されていた「ミュージック フロム 風の伝説ザナドゥ」に代わるサントラCD(=オリジナルサウンドトラック・風の伝説ザナドゥ)をファルコム自ら立ち上げたことは評価に値する。これは、ゲーム発売より10年が経ち、音声を被せたADPCMオリジナル音源の存在が危ぶまれていたからこそ価値あるものになった。時間こそ経ったものの、ファンは何時までも待ってくれていたし、それに見合ったりアクションをネット上で見せてくれた。俺は、ファンがファンとして、最もうれしい瞬間に立ち会えたのかもしれないな。

 俺は極端な話、「風の伝説ザナドゥ・サントラ盤」だけで、もっといえば、実際に10年間待ち続けてきたファンに応えることが出来ただけで、このスペシャルボックス2004の企画は実り多きものであったと確信しているよ。

 でも、それまでだな・・・。

 

 へぇ、珍しいじゃん。お前さんがファルコムのことを褒めるなんてよ。いつも「叩くだけ」とか「アンチの一角」とか「ドキュン」とかネットで散々言われている割には、意外に素直じゃないか。褒めるところは褒めるんだな。

 くくく・・・。でも、言いたいことがあるみたいだな。
 ここは一発、びしっと決めてくれや?

 

 俺だって人間だ。感情がある。
良いと思ったものは絶賛するし、良くなかったものは批評もするさ。至極当然のことだろ?ファルコムを題材としたファンサイトを開いているんだ。サイト全体を俯瞰的に見おろせば、俺は、間違いなくファルコムファン属性が強い人間だよ。それをどう思い受け取るかは、その人その人の勝手だし、そんなことは、さしたる問題じゃない。

 話がそれたな。さて・・・と。

 今回のFSB2004では、各タイトルごとに(パーツごとに)着目すれば評価すべき点は数多いんだ。風伝サントラ、イースVIマテリアル集。あとは実際に要望の多かったイースVIサントラだな。じつに興味深く、ファンにとってうれしい内容だったよ。総合的に見ても、お買い得感があったし、悪い買い物をした、という気すら起こらなかったのは凄かったよ。

 でもな、俺はこういった物量作戦〜特典豪華主義を貫き通すかのような商売を続けるファルコムに、ほとほとあきれているんだ。

 サントラ盤、素材集などはゲーム関連グッズの定番商品だからな。セットでなく単品ずつで販売していたら、「負の感情」は抱かなかっただろうさ。やはり、俺にとってFSB2004は、批評するには十分すぎる材料を抱えたモノだったんだよ。

 言いたいことがある?当たり前だろ。
FSB2004の通販受付開始時に何が発表されたと思う?FSB2004とイースVI通常版の抱き合わせ奨励だぜ?何が楽しくて同じPCゲームを二度も買わなくちゃいけないんだ?イースVI初回版ユーザー限定で、FSB2004と一緒に買えば半額で購入できる、だぁ?自惚れすぎちゃいないか?ユーザーを馬鹿にするにも程があるよ。イースVI初回版を買ったファンは黙っちゃいないさ。当然、ファルコムに白羽の矢が立ったわけだ。

 久しぶりにファルコム暗黒面が表沙汰となった。しかも、それによって引き起こされた騒動は、”ファルコムの大災厄”とも言われている「イースI・II完全版騒動」,「英雄伝説V海の檻歌はクソゲー騒動」に匹敵するかそれ以上のエナジーを秘めたものだったんだからな。「改ざん・隠蔽・削除」のトリプルコンボによるジェノサイドモードが発動しただけに留まらず、幾つかのファンサイトがリンクより永久抹消された。忌々しき事態だよな。

 そういったブランドとしての姿勢も当然マイナスポイントとして働いているんだよ。そうした上で、FSB2004を評価するとすれば、好意的になれようか?いや、なれはしない。

 でもな。その後、受付開始からたったの四日間で「抱合せ販売」が打ち止めになった事で救われたんだよ。実際に、ファルコムは抱き合わせの第二期出荷も予定していて、具体的な予定表まで発表していたんだから、それが、どれだけの事態だったか察しは付くだろう?ファルコムファンの存命(=ファン人生にピリオドを打つかどうかの瀬戸際)をかけた訴えかけは決して無駄じゃなかったってことさ。実際に賛同したファンも多かったし、今回の騒動はファルコム側にとっても予想外の出来事だったに違いない。勝てない戦と分かっていながらも、ファルコムに「なにか」を訴えた姿勢は、何人たりとも馬鹿にすることは出来やしない。そこには、言葉には変えられない重みがあるんだ。

・・・・・・。

 

 おまえ、本当に「ファルコム」が嫌いなんだな・・・。

 でも、二年半前は公式BBSにまで突撃して批評を繰り返していた割には、今回は妙におとなしかったじゃないか?

 

 二年半前の"イースI・II完全版"騒動の時と違って、今回の俺はその場に居合わせていなかった。ある程度は伝聞だったのだが、それでも凶悪さはひしひしと伝わってきたよ。でも、昔は批評する立場にいたが、今回は傍観どころかファルコム界隈から離れていた。正直に言うと、もう、興味が無かったんだ。一連の出来事に対し、「負」の感情を抱くことはあったが、俺の中での”ファルコム”優先順位は限りなく低く、ホントにどうでも良かったんだ。

 でもな、「イースI・IIエターナル完全版」以降、ファルコムはゲームコンテンツが充実してきているんだよ。新作・続編の比率が増え、リメイク物が減ってきた。だから、今のラインナップであっても、俺にとってファルコムゲーム充実度がとても高いんだ。来年以降は特に新作の比率が高いからな。俺が嫌っていた、七年にわたる「リメイク時代」が終わりを告げたんだよ。これからのファルコムラインナップが楽しみだと純粋に期待してしまうんだ。

 しかしな・・・・・・。「XP対応版」、「通常版」、「タイムアタック&難易度選択」、「プロジェクトEGGによる復刻」という販売方法(=商法)を手に入れたファルコムは、今後、このFSB2004を皮切りに、過去のタイトルを幾度と無く復刻させ、同じパッケージを何度も繰り返し発売するんじゃなかろうか?という不安も、同時に抱かせる結果となったんだ。

 

 FSB2004は、過去の音楽CDオムニバス盤としての「ファルコムスペシャルボックス」シリーズが持っていた、名のあるゲスト・ミュージシャンを雇ってのゲームミュージックアレンジという、企画モノ路線とは全く違うものだったんだ。キングレコード・ファルコムレーベル時代の名物企画の名前を拝借しただけのまがい物さ。CDショップのアニメ・ゲーム棚ではなくPCゲームコーナーに置かれている時点で、絶対的な違いが生じているのさ。
 確実に、ソフトハウスとしての質を問われるであろう、「複数ゲームの抱き合わせ」、「エミュレーターソフトを堂々と発売できる姿勢」、「単なる物量作戦パッケージ」。それを実践した、いわば、ファルコムの実験場だったんだ。そして、それは、今後のファルコムの商業の方向性を指し示すにおいて、非常に重要な位置にあった。これらの点に誰も批評のメスを入れていないのは不思議に思えて仕方が無い。

 

 なるほどな・・・。
 そういう側面を受け止めて考えると、違った顔が見えてくるもんだ。


 プロジェクトEGGによる過去のソフトウェアの”復刻”は、昨年夏の「完全復刻版・ザナドゥ」⇒今年の春の「月影のデスティニー」付属の「イースV〜失われた砂の都ケフィン」⇒9月末の「イースVI」の「イースI〜V大全集」、そして今回のPC-ENGINE「風の伝説ザナドゥ」と、市場実験による成果が熟してきているようにも感じることが出来る。
近いうちに、過去のファルコム資産の殆どがプロジェクトEGGの恩恵によってWindows環境に復活できそうな勢いだしな。

 公式掲示板などで、ファンの声が特に高いのがブランディッシュシリーズとFSB2004収録の風の伝説ザナドゥの続編「風の伝説ザナドゥII」あたりだろうか?

 この2003年の「実験」は、後のファルコムにとって優位に事を運べる「結果」を残したといえるよな?

 

 そのとおりだ。
 今までは、自社によるリニューアル作業という、Windows環境へのデータコンバートではなく、ゲームを1から作り直すカタチで過去のゲーム資産の復刻が続いた。そのまま復刻させる技術(例として「プロジェクトEGG」)という選択肢が無かったからだ。
OSのバージョンアップによるマイナーチェンジ・パッケージ版以外は、ほとんどが「作り直し」の手間が掛かっているものばかりだ。PC-9801の英雄伝説IIIリニューアルから始まり、Windows95移転期、そして「イース・エターナル」に代表されるエターナル路線期などだ。1995年から2002年辺りまでだな。俺が口をすっぱくして言い続けてきた「リメイク時代」に該当する膨大な期間だ。

 逆に、完全なるリメイクを期待するユーザーには、ほぼ完璧な形で応えることが出来るようになった。凄い時代だよ。ファルコムが進化したのではなく、これは単に時の流れだよな。「ブランディッシュ」なんか、当時のまま復刻しても、マウスのみで遊べるアクションなので、ゲーム性/攻略性が高いから問題なく遊べるだろうし。とにかく、EGGによる利点は大きいよ。完全復刻ならば、ダイナソア・リザレクションの時のように、「音楽が似合わない!」というだけで酷評されることもないだろう。・・・便利な世の中になったものだとつくづく思う。

 

 最後に・・・。
 お前さんにとって、FSB2004はどういうものだった?

 

 俺にとってFSB2004は、ボリューム、クオリティー、コレクター価値という点で充分すぎるほどの内容だった。「価格に見合った」どころじゃない。単品販売ならば、サントラ盤がそれぞれ2,980円・素材集が1,500円・風の伝説ザナドゥ800円(EGGの平均的相場)で・・・・DVDビデオはオマケで無料ってところだな。十分に元は取れたし、ファルコムには感謝の気持ちすらある。だがな、、、

 「複数ゲームの抱き合わせ方針」
 「エミュレーターソフトを堂々と発売できる姿勢が露見」
 「質を無視した、単なる物量作戦パッケージであること」


 この三点をどう思えるかによって、FSB2004への評価は変わってくるんだよ。さらに、同時期にアナウンスされた「FSB2004とイースVI抱き合わせた、割安の販売のアナウンス」をどのように受け取るか、によっても変わってくるだろう。

 それらをバックボーンにおくならば、とても好意的評価なんぞ出来やしない。済まん・・・。俺の過去のレビューを読んでいないと理解しづらい内容となってしまって。”何故そういった反応を示すのか”を説明するには不十分だとは思っている。「気持ちを分かってくれ」とは言わない。

 とにかくだ。XP対応版だの完全版だの通常版だのといった言葉が嫌いなんだ。一回や二回は仕方ないと思う。でも、それだけではすまず、同じものを何度も何度も買わせるやり方や、バージョンアップのたびにパッケージを販売するやり方にはいいものは感じない。また、違うゲームを抱き合わせするのもとにかく嫌いだ。そういった俺の「ファルコム観」の延長線上にあり、ファルコムのあこぎ商法を継承した”かたまり”であるFSB2004は良く思えないんだ。

 FSB2004を買ったこと自体に後悔はしていない。でもな、新作を幾度となく発表し続ける「新作のお披露目ムービー」「空の軌跡ムービー」をメインコンテンツの一つにおくことや、エミュレーターパッケージを堂々と発売できる姿勢は、尋常じゃないと思わざるを得ない。

 あまり言うと恨み節になるので・・・。ここで締めとしよう。

 俺たちは、ファルコムに踊らされ続けているんだよ・・・。
 これまでも・・・・・・そして、これからも・・・・。

 

 最後に、FSB2004とは関係ないが、オルハのスナップショットをどうぞ。俺は「イースVI通常版」は買うつもりは無いので、これを確認する術は無いんだけどね・・・。

 コラージュにしては良く出来ているよね。

 

 ( ・∀・) なんじゃこりゃぁ・・・!!!( ・∀・)

 

拡大画像を表示する

次はくろねこさんちーむと共同で、非18禁ADVゲームでもどうだい?
非18禁ゲームならばこその、ぎりぎり描写を狙ってみるとかさ・・・。