Dinosaur Encyclopedia2003

 
 

ダイナソア・エンサイクロペディア2003

DINOSAUR ENCYCLOPEDIA 2003

シナリオチャート「裏」:失われしものたち

 

アーケディア城東館二階

○ルオン復帰後
部屋の中にはマイスターの姿があった。
どことなくその瞳には、
悲しげな光が差しているように思えた。


(マイスター)
ダリウスは・・・倒れたか。
愚かな男よ。
あれは本来、あの厄災の折に死すべきであったのだ。
これでようやくラスムスの真の意思を
お前たちに伝えることができる。
いいか、しっかり聞くがよい。
知識の間の奥に、
時の書と呼ばれる魔法の書を収めた一室がある。
今こそあの書物をひもとく時じゃ。
時の書はお前たちに過去を教え、今を示そう。
さあ、行くが良い。
行って己が存在の意味を知るが良い。

〇二回話す
さあ、行くが良い。時の書の力を借り、
この城の古く悲しい記憶を見てくるが良い。

アーケディア城東館一階

マップナンバー「6」

〇マイスターの許可を得た後


台座の上に一冊の白い本が置かれていた。
閉じられていたその本は、
アッシュたちが近づくとひとりでに開いた。
本から、まばゆいばかりの虹色の光が放たれ、
その光は部屋中を包み込んだ。
アッシュたちはその瞬間、意識が遠退くのを感じた。


ダリウスの塔一階

ランディ:
・・・なんだ、あの魔道士の塔の中じゃないか。
だが・・・この威圧感は、一体なんだ?

南東の北壁

フォルナの塔一階

マップナンバー「1」
アッシュたちが中に踏み込むと、
その背後で扉はひとりでに閉じた。


マップナンバー「2」
扉を開けると、そこには一人の女が立っていた。
女はアッシュたちを見、小さな悲鳴をあげた。


ランディ:
安心しな、お嬢さん。
俺は、いい女にはとびきり優しいんだぜ。


リン:
・・・よく見れば、ザムハンの兵士とは
全く違ったご様子。
しかし、この塔へ至る道は、ダリウスの魔法によって
固く閉ざされているはず。
一体どうやって、あの魔道士の塔を越えていらしたのですか?

ランディ:
君に会うために時を越えてやって来たのさ。
おとぎ話の国からね。

女の表情は、ぱっと明るくなった。


(リン)
では、あなた方が・・・
私はフォルナ様のお世話をしております、
リンと申す者でございます。
フォルナ様がお待ちでいらっしゃいます。
どうぞ奥のお部屋までおいで下さい。

女はそう言うと扉を開き、
アッシュたちの先に立って歩いていった。


ランディ:
おい、聞いたか? 女が俺たちをお待ちかねだとさ。
こいつは行かぬが損ってもんだぜ。

マップナンバー「3」
女の後をついていくと、
回廊の途中で一人の青年が立っていた。
青年は冷ややかな目でアッシュたちを見つめた。



(カイル)
へえ、こいつらですか、
フォルナ様のご意志を継ぐ者というのは。
ただの小汚い、無頼者ではないですか。

(リン)
カイルっ、口がすぎますよ。
お前はお召しがあるまで、下がっていなさい。

カイルと呼ばれた青年は、
アッシュたちの横をすり抜け、回廊を去っていった。


ランディ:
なんだあいつは、生意気なガキだな。

(リン)
ご無礼を致しました。
口のきき方を知らぬ子供ゆえ、お許し下さい。
さあ、参りましょう。

マップナンバー「4」

(リン)
どうぞこちらへ。
フォルナ様はこちらにいらっしゃいます。

マップナンバー「5」
部屋の中央には美しい娘が座っていた。
娘は、花のような笑みを浮かべて待っていた。


(ヒース)
アッシュさん。
この人、いつか見た肖像画の女性ですよ。


(フォルナ)
ようこそいらっしゃいました、旅のお方。
私はフォルナと申します。
理由あってこのザムハンに留まっております。

ヒルダ:
こちらの紹介は後にして、教えてもらいたいね。
ここは一体どこなんだい?

(フォルナ)
ここはアーケディア城の東南に位置する塔の中。
私は王との婚礼の日まで、この塔で過ごすよう言われております。
この塔は緑の結界で守られており安全ですが、
今、塔の外ではかつてなかった厄災が
いにしえより招かれたものの力によって・・・
時の彼方を超えていらした方々よ、
あなた方にお頼みしたいことがあるのです。

その時、フォルナの背後に黒い影が現れた。
影はフォルナの体をつかみあげた。
それはアリエルであった。


 
(アリエル)
くくくく、この私が死んだと思っていたか?
真に賢き者は、実りだけを得るもの。
お前たちは誠によき案内人となってくれたわ。
この女の命が惜しくば、緑水球を持ってこい。
ここにあるのは分かっておるのだ。
この塔の最上階で待っておるぞ。

アリエルはそう言うとフォルナを脇に抱え、
一瞬の内に姿を消した。


(リン)
ああ・・・なんということでしょう。
マウア様の結界のない塔の上層には、
化け物たちが彷徨っているというのに・・・
後生です、フォルナ様をお救い下さい。
・・・そうだわ、
マウア様なら、何かよい知恵をお貸し下さるはず。
ユーレイルの緑の宰相、マウア様に
お会いになって頂けませんか?
マウア様は、北東にあるご自身のお部屋にいらっしゃいます。

ランディ:
アッシュ、どうする?
俺としては、死にぞこないの野郎をとっとと墓にぶちこんで、
あの娘をモノにしたいんだけどな。

ヒルダ:
やれやれ、また持病の発作が始まったみたいだね。
まったく進歩のない野郎だよ、あんたは。

マップナンバー「6」
そこには、緑のローブをまとった男が座っていた。
男は目を細めてこちらを眺め、そしてにこやかに微笑んだ。



(マウア)
ようこそおいでなされた。
時を越えての旅は、さぞお疲れでしたでしょう。
はて、フォルナ様は?

ヒルダ:
連れていかれちまったよ。
アリエルって言う、死にぞこないにね。
緑水球とかってのを、塔のてっぺんに持ってこいだとさ。

(マウア)
・・・緑水球ですと?
何故、その者は緑水球のことを・・・

ヒース:
・・・その緑水球って、何なんですか?

(マウア)
緑水球とは、 
ユーレイルの緑の魔法を司る水晶球のことでございます。
姫様の御身は大事・・・ 
だが、緑水球をむざと、邪悪な心の持ち主に渡すわけにも行きませぬ。
お願い致します、どうか姫様をお救い下さい。
我が一族は争いを禁じられておるのです。
それ故に自然はユーレイルに味方したのですが、
姫様の命をお救いしたくとも、我らでは・・・

ランディ:
いい機会じゃねえか、アッシュ。
あの死にぞこないを今度こそおねんねさせてやろうぜ。

マウアは部屋の奥に行き、緑色の水晶を手に再び現れた。

(マウア)
これが 緑水球でございます。
もしもの時のために、お持ち下さい。
城の上層には化け物どもがおりますゆえ、扉を封印しております。
カイルに申して封印を解かせましょう。
上層への階段は、
この塔の西側にある扉より向かうことができます。
何かお困りのことがございましたら、いつでもお寄りくださいませ。
このマウアにできることは、皆様の傷を癒すことぐらい。
及ばずながら緑の魔法でお手伝いさせて頂きます。
では・・・姫様のこと、しかとお頼み申しましたぞ。

【緑水球】を手に入れた。

〇マウアに会った後
部屋の中では
リンが心配そうな顔で立っていた。

(リン)
上の層に行かれるのですか?
マウア様の結界が効いていない上の層には、
恐ろしい化物どもがすみついていると聞きます。
どうぞお気をつけ下さいませ。
フォルナ様のこと、お頼み致します。

マップナンバー「7」
扉の前には、カイルが
こちらの方をにらんで立っていた。


(カイル)
・・・気は進まぬが、マウア様のご命令だ。
化け物どもの餌食になって、 
緑水球を奪われぬようにしてもらいたいものだ。

カイルが首に掛けたペンダントをかざすと、
それはほのかに輝いた。 
その様子を見届けると、
カイルはきびすを返し、どこかに行ってしまった。

ランディ:
ったく、本当に憎ったらしいガキだぜ。

フォルナの塔三階

マップナンバー「1」
部屋の中にはアリエルがいた。
その傍らから、フォルナは悲しい瞳で
こちらの方を見つめていた。


(アリエル)
その球が緑水球か。くくく・・・知っておるぞ。
フォルナ、お前はこれを使い、あの軍神を
精霊の塔の中に封印するつもりなのであろう。
だが、その緑水晶なくして、
あの神の息吹を止めることなど、お前にはできまい。
そして歴史は変わり、このアリエルに味方する。

今まで沈黙を保っていたフォルナが呟いた。


(フォルナ)
・・・愚かなことを・・・
正気であれがあなたなどの言うことを
聞くと思っているのですか?
あれのために多くのものが失われ、
そして、時を超え、なお失われ続けているのを、
あなたはご覧になって来たのでしょう。

(アリエル)
構わぬっ。我が願いはただひとつ。
熱き血潮の通った体を得、戦場を駆け巡ること。
そのためにはいかなる災いをも恐れはせぬ。
さあ、その球をこちらによこせ、よこすのだっ!
緑の魔法など、力の時代には必要あるまい。

アリエルは凄まじい形相をし、
アッシュたちに襲いかかってきた。


戦闘
アリエル、ヘルハウンド×4体

(戦闘終了後)
断末魔の叫びと共にアリエルは倒れ、
その体は塵となって消えた。
フォルナがゆっくりと歩み寄ってきた。
緑水球はアッシュたちのもとを離れ、
フォルナの手の中に収まった。
フォルナは花のような微笑みを浮かべ、
それをいとおしむように抱きかかえた。


(フォルナ)
私のために危険な目に遭わせてしまいました。
今度は私が、あの軍神と戦う番ですわ。
この緑水球と共に、あの方のために・・・

ランディ:
戦うって・・・あんたがか?
おい、ちょっと待てよ。

(フォルナ)
黒き羽舞う時、緑水球の力をとき放て。
その意思は、時の彼方より来るものに受けつがれるであろう・・・
すべてはこの予言に示された通り・・・
私は、あの軍神を封じる運命と共に、
このザムハンの地へとやって来たのです。
ただ、私の封印も完全なものではありません。
あれは封印の中でもなお生き続け、
いつの日にか甦りの兆しを見せましょう。
その時こそ・・・あれを打ち破る者が必要となるのです。
軍神を、忘却の時の中に葬り去る者が・・・

フォルナはアッシュたちに微笑みかけた。
その笑顔は気高く、美しかった。
その時、塔が激しく揺れ、
塔の外から不吉な叫び声が響いた。

フォルナ:
封印の時が近づいているのです。
ひとたび緑水球の力を解放してしまえば、
この塔などひとたまりもないでしょう。
・・・しかし、緑の魔法は命の息吹。
その精華である緑水球もまた、
樹々のように長き命を保つもの・・・
どうかお忘れにならないで・・・
いかに世が移り変わろうとも、
緑水球は息づいているのだということを・・・
もうこれ以上、この地にお引き留めするわけには参りませんわ。 
今は一刻も早くお戻り下さい。
もとの世への道は、マウアが知っております。

マップナンバー「2」
背後で、フォルナの声がした。


フォルナ:
時を越えても、私はあなた方の側におります。
たとえ、どのような姿に変わろうとも、
あなた方のために、道を指し示しましょう。

そして、冷たく扉の閉まる音がした。
扉は再び開こうとはしなかった。
ヒースは低くうなだれた。


(ヒース)
僕たち・・・何故ここに来たんでしょう。
あの人を救うこともできなかったのに。

フォルナの塔一階

〇アリエルを倒した後
部屋の中では、リンが顔をふせて泣いていた。


(リン)
・・・ありがとうございました。
マウア様がお待ちのはずです。
どうぞ、マウア様のもとにお行き下さいませ。

(二回目)
私たちのことはご案じ下さいますな。
もう時がございません。
マウア様のもとにお急ぎ下さい。

マップナンバー「6」

〇アリエルを倒した後
部屋の中には、
マウアがうつむきかげんで座っていた。
アッシュたちに気づくと、ゆっくり面を上げた。


(マウア)
・・・何もおっしゃらずとも分かります。
姫様は、ご自分の運命を受け入れられただけ。
さあ、元の世に戻るお手伝いを致しましょう。

その時、背後で扉の開け放たれる音がした。
そこにはカイルが手に剣を持ち、立っていた。


(カイル)
何が運命だ、もうたくさんだ。
姫様は、戦に負けたというだけの理由で
愛してもいない奴のもとに嫁がなければならなかったんだぞ。
来たくもないのに、この地に来たんだ。
それなのに何故、あの人がそんな奴らのために
命を犠牲にしなければならないんだ?

(マウア)
血迷ったのか、カイル。
お前は、我ら緑の一族の掟を忘れたのか。

(カイル)
説教はやめてくれっ、むしろ遅すぎたぐらいさ。
あの時、武器を手にしていれば
ユーレイルはザムハンに滅されずに済んだ。
そうすれば姫様も苦しみはしなかった。
こいつらをこのまま帰すわけには行かない。
姫様の苦しみは、もう終わらせたいんだ。

カイルは泣き叫びながら、
アッシュたちに襲いかかってきた。


戦闘
カイル

(戦闘終了後)
マウアは、カイルのなきがらに
そっと手を乗せた。

(マウア)
おろかなことを・・・このようなことをして、
姫様がお喜びになると思ったのか?
カイルよ。
緑の掟に従い、大地に帰れ。
そして遠き世にて姫様のご意志に従うが良い。

するとカイルの体はみるみる内に小さくなり、
甘い匂いを漂わす、金色の実に変わった。
マウアはそれを大切そうに手の平に乗せた。


(マウア)
どうかこの者の無礼をお許し下さい。
この者はこの者なりに、
姫様を大切に思っておりましたゆえ・・・
もう時間がございません、
時の法を執り行うことに致しましょう。
あなた方に緑の恵みがありますように・・・

マウアが呪文を唱えると、次第に意識が遠のいていった。
はるか向こう側に、アッシュたちは、
火柱が立つのを見たような気がした。


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    Last Update 2002/12/24 20:49:24