Dinosaur Encyclopedia2003

 
 

ダイナソア・エンサイクロペディア2003

DINOSAUR ENCYCLOPEDIA 2003

シナリオチャート「裏」:風の竪琴

 

空中庭園(南西の外壁)

マップナンバー「2」
扉にはこう書かれていた。
《風の精霊に守られし 聖なる塔》

〇「紋章の鍵」「水色の鍵」入手後
(ヒース)
アッシュさん、あのカギで
この扉は開かないでしょうか。
王様の所で手に入れた、紋章のカギですよ。

アッシュは紋章のカギを取り出した。
しかし、カギ穴から手を切るような風が吹き出し。
近づくことすらできなかった。

(ヒース)
・・・ごめんなさい。だめみたいでしたね。

ヒルダ:
ヒースみたいな素人の言うこと、聞いてどうすんだよ。
水色のカギを使ってみな。

水色のカギを差し込むと、かちりという音と共に扉が開いた。

風の塔一階

マップナンバー「1」

扉を開けると、風が横切った。
その風はアッシュの頬に一筋の傷を残した。


ルオン:
くくく、嫌われたようですなアッシュ。

マップナンバー「2」
壁には文字の刻まれた
古びた石版が掲げられていた。
石版にはこう記されていた。

《名だたる詩人 塔の上にて竪琴を掻き鳴らす
風の精これを聞きて塔を降り立ち祝福を与えたり
これ 風の塔の由縁なり》


(ヒース)
・・・やっぱり。
この伝説は、昔話で聞いたことがあります。
この塔のどこかに、風の竪琴があるんだ。

マップナンバー「3」
今まで音をたてていた風が止むと、
何かこそこそとささやく声が聞こえた。
声はかすかに、こう言っていた。

声:
・・・ルーンの短剣を持っている。
祭僧たちが持っていた、忌まわしい短剣。
恐ろしい、恐ろしい、恐ろしい。

マップナンバー「4」
(回転床です。)

マップナンバー「5」
吼えるような風の音が響いている。
風の音に乗り、歌声のようなものが聞こえてくる。
こう歌っているようであった。

ヤール王はお強いお方。
無敗の王と言われるお方
だが乙女の心は鋼より固く、その光は名剣に勝る。
王よ王よ、嘆きの声をお聞きなされ。
白い月夜に銀の剣。赤い花が供えられ、
栄光の道は開いたか。鳥も歌わぬこの大地に。


風の塔二階

マップナンバー「1」
扉の中から、少女の笑い声と、かすかな竪琴の音がする。

マップナンバー「2」
アッシュたちの前には、小さな女の子がいた。
女の子は背後にある扉を見つめていたが、
すぐにこちらに向き直った。


ランディ:
かわいい子じゃないか。
あと何年かしたら、さぞいい女になるだろな。

ヒルダ:
ったく・・・
あんたのそれは、ほんとに病気だね。

少女は、アッシュたちの顔を睨みつけた。


(ニーニャ)
ばかあっ!
ユリウスがかえっちゃったじゃない。
せっかくここまで、降りてきてくれたのに。
おじさんたち、ユリウスをいじめに
きたんでしょう? ここにくる人たちは
みんなそうだって、ユリウスは言ってたもの。
かえってよ。ユリウスはニーニャと遊ぶのよ。
おじさんたちなんか、だいきらいっ。

少女はアッシュたちの前に両手をかざした。
すると少女の背後に竜巻が起こり、
それはアッシュたちを扉の外に押し出した。


ランディ:
・・・よお。おじさんってのは、俺じゃねえよな。
どう考えてもお前のことだよな、アッシュ。

〇二回目、「ニーニャの部屋」に入る
そこには 先ほどの女の子が立っていた。

(ニーニャ)
もうっ、かえってよ。
ユリウスをいじめる人なんか、きらいっ。

風の塔三階

マップナンバー「1」
にわかに一陣の竜巻が起こった。
竜巻の中には、かすかに影が見えた。
風は空気を伝い、ひそやかに話しかけてきた。



(風の精霊)
なんだよ。せっかくの人の忠告を無にして、
まだいたのか? 早く戻った方がいいぜ。
俺はともかく、兄者は人間嫌いになってるからな。

ランディ:
こいつの三枚目の顔に、添え物をくれたのはお前か。
ま、この俺様に手を出さなかったのは賢明だったがな。

トーネード:
あんたたちのことは知ってる。
「あれ」に呼ばれたんだろう?
だが「あれ」のために 王が何をしたか知ってるか?
兄者はそれを怒ってるのさ。
兄者だけじゃない。この塔にすむ意志すべてが、
王とダリウスと「あれ」を憎んでる。
悪いことは言わない。早く消えた方がいいぜ。
兄者に八つ裂きにされるかも知れねえぞ。

そう言うと再び風が巻き起こった。
風の中でかすかにこう叫ぶ声が聞こえた。


(風の精霊)
亡者の声を聞いてみたらどうだ?
ルーンの短剣で、白い石に印を残すのさ。

マップナンバー「2」



そこには泣き叫ぶ男の姿があった。
男はアッシュたちの姿を見ると、
何か言いたげに口をぱくぱくさせていた。


(ヒース)
かわいそうに・・・でも僕には、
歌うことの他には何もしてあげられない。
ごめんなさい。

ヒースは静かにレクイエムを奏でた。
おだやかなその歌声が部屋中に響くと、
男は泣くのを忘れ、しばし呆然としていた。
男の口からかすれた声がもれた。


(亡霊)
助けてくれ。ここは熱い。苦しい。
俺たちの魂を、解放してくれ。
青い炎の中に「汚れなき風」を送り込んでくれ。

男は足元を指差し、
そしてかすみのように消えた。


アッシュは、男の立っていたところに、
何か光る物が残されていることに気づいた。

【メンタリング】を手に入れた。

風の塔四階

マップナンバー「1」
扉にはこう書かれていた。
《通路の壁には 近付かぬことだ》

マップナンバー「2」
部屋の中には、竜巻のようなものが渦巻き、
それは叫びにも似た声で吠えていた。


風の精霊:
ユリウスとニーニャを脅かしているのは
お前たちらしいな。
一体、何の用があってここにいる?
この塔は世に悔いを残し
死んでいった者たちの集まる嘆きの塔。
生ある者がのこのこと来る所ではないわ。帰れ!

ヒース:
か、風の竪琴を捜しているんです。
この塔にあるって聞いて・・・

風の精霊:
・・・風の竪琴だと?
ユリウスの竪琴が目当ての、こそ泥どもか。
なお腹立たしい。
お前たちは知らぬであろう。
王は自らの勝利をあせり、人の心を失ったのだ。
そのために多くの民の血が流された。
ユリウスは民の嘆きを歌にした。
王はそれを怒り、ユリウスまでもこの塔に幽閉した。
ユリウスは我ら精霊と人とをつなぐ糸であった。
その糸を自ら断ち切った人間どもなどと、
これ以上、言葉を交わしたくもない。

風の叫びはいっそう激しさを増し、
アッシュたちは立っているのもやっとであった。


部屋の奥へと進もうとすると、
さらに激しい風の音が部屋中に響き渡った。

トーネード:
忌々しい人間どもめ、もはや堪忍ならぬ。
四肢を切り裂かれ、亡者の列に加わるが良い。

戦闘
トーネード、パズズ×4体

竜巻の消え去ったあとに、
何か紋章のような物が落ちていた。


【風の紋章】を手に入れた。

ヒルダ:
ちょっと、ルオン。
今度は何を笑ってるのさ?

ルオン:
くくく、しょせん時の流れに忘れ去られていく
精霊など、取るに足らないものだと
思っただけですよ。

ヒルダ:
ふんっ、何だっていつかは忘れられちまうのさ。
あたしたちだって同じだよ。
いつかはゴミみたいに、消えてなくなっちまうんだ。

中庭

マップナンバー「1」



そこには、
白い巨大な石が立ち塞がっていた。

〇「ルーンの短剣」を持っていて、風の精霊と会話した後

ルオン:
この前でルーンの剣を使えと言っておりましたな。
くくく、どうです、アッシュ?
あの凶々しい短剣を使う勇気がおありかな?

アッシュがルーンの短剣を取り出すと、
短剣はひとりでに踊り出し、
アッシュの腕に一筋の傷をつけた。
アッシュの鮮血は白い石に落ち、
石は血の赤で染められた。
すると石に文字のようなものが浮き上った。
石が音を立てて動き始めた。
やがて石は地に吸いこまれるように消え、
そのあとには階段が現れた。

ランディ:
こいつぁ、地下への入口か?
面白くなってきたじゃねえかよ。

地下祭室

マップナンバー「1」
階段を降りると、
むっとするような血の臭いが鼻をついた。


(ヒース)
これ・・・血の匂いじゃないですか?
おまけに空気も生暖かいし・・・
なんか、いやだなあ。

マップナンバー「2」

アッシュのはるか前方を、
影のようなものが列をなし、歩いていた。
よく見ると、ローブを着た男たちのように見える。
低い呟き声のようなものが、聞こえてくる。
耳を澄ますと、
それは歌のように節のついた、祈りの言葉のようであった。


声:
三の扉を潜り抜け、三たび振り返れ。
神の国との間に標を灯し、至上の杯を傾けよ。
それは力、それは栄光・・・

声は次第に遠ざかり、
行列は闇の中へと消えていった。


ランディ:
なんだよ、行っちまったぜ。
素っ気ない奴らだな。

ルオン:
あせらずともいずれ会うこととなりましょう。
あの方たちは、我々がここに来たことを
あまり歓迎してはいないようですからね。

マップナンバー「3」

ヒルダ:
なんだかその右の壁、気になるね。

マップナンバー「4」
部屋の中には一枚の石版が収められていた。
石版にはこう刻まれていた。

《おお 今まさに大魔道士ダリウスの手により
いにしえの奇跡は 行われん
この偉大な事業を ここに記し留めるものなり》

マップナンバー「5」
一行の目の前に、にわかに黒い影が立ちこめた。
影は次第に人の姿を形作り、
やがてローブを翻して、凄まじい形相の男が現れた。



(ダリウス)
聖域に近づく愚か者め。
だが我が軍神は、生気に満ちた者を喜ばれる。
汝らを、栄えある死者の列に加えてやろう。
血は我らが神に宿り、ザムハンに栄光をもたらすのだ。
このダリウス自ら、引導を渡してくれようぞ。

ローブ姿の男は、手にした杖を振りかざし、
一行に襲いかかってきた。


戦闘
ダリウス、リベンジャー×4体

(戦闘終了後)
最後の一撃を加えると、
それはまるでかすみのように消え去り、
あとには何も残らなかった。


ルオン:
この場所に染みついた、過去の妄執のようなものでしょう。
しかし・・・思念だけであれだけの力を持つ者はまれ・・・
実体に出会ったなら、さぞ面白かったことでしょうな。

アッシュは、ヒースの顔が真っ青なのに気づいた。
その体は、まるで寒さに凍えるかのように震えていた。


(ヒース)
あ・・・ごめんなさい、なんでもないんです。
なんだか、今の男の顔を見たら急に、
寒気がしてきて・・・変ですね。

マップナンバー「6」
部屋の中には宝箱が置かれていた。
宝箱の中には、札のような物が入っていた。
それには
《祭室の入口へ行く者の印》
と書かれていた。
【通行証】を手に入れた。

マップナンバー「7」

部屋の中にはローブを着た男たちがいた。
男たちは、こちらの様子を窺い
何かこそこそと相談しているようだった。
しばらくすると、男たちはぶつぶつと呟きながら、
こちらに歩み寄ってきた。



《血を! 血を!
我がザムハンに栄光をもたらす
大いなる力に、命の灯火をかざせ》

祭僧たちは手に手に短剣を握り、
アッシュに襲いかかってきた。


戦闘
オーケイム×10体

(戦闘終了後)
最後の一撃と共に、ローブを着た祭僧たちの姿は
跡形もなく消え去った。

ランディ:
ふん、手ごたえのねえ奴らだぜ。
こいつらも、過去の妄執って奴らなのかね。

マップナンバー「8」
扉にはこう書かれていた。

《祭室へと通ずる道は ここより十歩
ただし ダリウスの許しがなければならぬ》

ランディ:
よぉ、さっき札みたいな物を手に入れたろ?
あれを試してみちゃどうだ?

札をかざすとそれは赤く変色し、
呼応するかのように、扉も赤い光を放った。
やがて、札は炎を上げて燃え、灰となって消えた。


マップナンバー「9」

ヒルダ:
ふん、妙な感じの部屋だね。
ちょっと調べてみる価値があるかもね。

マップナンバー「10」



部屋の両端にある燭台には、青い炎が灯されていた。
音もなくゆらめくその青い光は、
周囲をどす黒く、不気味な色に照らし出していた。


○風の紋章入手後

ヒース:
ア、アッシュさん。あの紋章を使いましょう。
だって、あの炎の魂を解放するのは、
それしか方法がないんでしょう?

ランディ:
へえ。お前も少しは、
意見を言うようになったじゃねえか。
アッシュ、坊やの願いを聞いてやるかい?

風の紋章を掲げると、燭台から青い炎が巻き上げられ、
部屋中に満ちあふれた。
やがて炎の奥に無数の顔が浮かび、襲いかかってきた。


戦闘
ソロゥ×7体

部屋を満たしていた青い炎は、次第に消えていった。
不思議と、その炎に熱さは感じられなかった。
アッシュは炎の中で叫ぶ、何者かの声を聞いた。

声:
・・・苦しい・苦しい。・・・悲しい・悲しい。
・・・死にたくない・死にたくない・死にたくない。
何故、私たちが死なねばならぬ・・・口惜しい・・・

やがて、青い炎は消え、
静寂だけが部屋の中に残った。

ヒルダ:
・・・なんだい? 今の叫びは・・・

ルオン:
断末魔の叫びというやつですよ。
それがあの炎に封じられていたというわけです。
くくく、誠に素晴らしい力ですな。

ランディ:
まったくな。
特に、お前みたいにいかれた奴にとっちゃ、
鬼に金棒ってもんだろうな。

マップナンバー「11」



部屋の中には、おびただしい数の
人の死体が転がっており、床も見えないほどであった。
あるものは四肢を切り刻まれ、あるものはかさかさに干からび、
部屋の中は死臭で満ちていた。

ヒルダ:
ただの地下室だとは思ってなかったけど・・・
ここまで徹底的だと、さすがに言葉もないね。

マップナンバー「12」


アッシュたちは、
生きていればまだ幼い少女の死体を見つけた。
少女のなきがらは、
小さな木の箱を両手でしっかりと握り締めたまま、
暗闇の中に横たわっていた。
ルオンは無言でなきがらの前に立ち、
指図でもするかのように、足元を指差した。
たちまち少女の手は開き、木箱は床へと転げ落ちた。
やがてそれは、かすれた音でしらべを奏で始めた。

木箱の底にはこう書かれていた。

《かわいい私のニーニャへ ママより》
【オルゴール】を手に入れた。

ヒース:
ニーニャって・・・確か塔にいた女の子が、
そんな名前を言っていませんでしたか?

マップナンバー「13」
壁には、こんなメッセージが書かれていた。
《道を知らずは 迷うこともあろう
箱の中では もがけばもがくほど
己の行く末を見失うというもの》


風の塔二階
マップナンバー「2」
〇オルゴール入手後
そこには、先ほどの女の子が立っていた。

ヒース:
アッシュさん。この子ニーニャって言ってましたね。
あのオルゴール、この子の物じゃないですか?

オルゴールの静かなしらべが部屋に響いた。
目の前にいた少女は、まるで金しばりに
あったかのように、呆然と立ちつくした。
その目から、とめどなく涙が溢れ出してきた。



(ニーニャ)
・・・ママ? ママなの?
ママ、そこにいるの?
ニーニャ、さびしかったんだからぁ。

少女はオルゴールに向かって走りより、
そして、その木の箱に吸い込まれるように消えた。


ヒース:
あの子、そのオルゴールの中にいますよ。
やっと帰る場所が見つかったんですね。
・・・良かった。

ルオン:
くくくくく、先ほどまで嫌がらせを受けていた
亡霊に同情ですか?
まったく・・・おめでたいものですな。

ヒース:
な・・・何もそんな言い方しなくても・・・
僕は、ただ・・・

ヒルダ:
気にすることないよ、ヒース。
この城の中じゃ、まともなことは何もないのさ。
もう十分、そのいやらしさが分かってるだろ?

ヒース:
・・・そうですね。ひどいけど、そうですね。
一体ここは、僕たちに何を望んでいるんだろう。

風の塔四階

マップナンバー「4」
扉にはこう書かれていた。
《通路の壁には 近付かぬことだ》

マップナンバー「5」
通路には風のような音がこだましていた。
それは、先ほど聞いたあの歌であった。

ヤール王はお強いお方。
無敗の王と言われるお方。
だが乙女の心は鋼より固く、その光は名剣に勝る。


その時、手にしていたオルゴールが
独りでにその音を奏でた。
すると、鳴り響いていた歌声は突然止み、
静寂が通路を包んだ。


(ヒース)
この子・・・
僕たちを導いてくれているのかも知れませんね。

マップナンバー「6」
部屋の中では、一人の色白の青年が
竪琴を掻き抱き、遠くを見つめていた。
青年はアッシュたちに気づくと手を止めた。
青年は、アッシュたちが持っている
オルゴールに目を移した。



(ユリウス)
それは、ニーニャですね。
あの娘の魂は救われたのですね。
良かった・・・

ルオン:
どうやらこの塔に亡霊を呼び込んだのは、
あなたのようですね。
あなたの竪琴は、呪いの音がを奏でるようですから。

ユリウスは肩から竪琴を下ろし、
悲しげにうつむいた。

(ユリウス)
・・・おっしゃる通りかも知れません。
竪琴弾きは純粋な心を保たねばならぬのに、
私は、己が運命への怨みを琴の弦に託した。
私の竪琴の音が、塔の下に眠る死者たちを操り、
かつて私が歌った嘆きの歌は、呪いの歌となり、
そしてニーニャのような娘を呼び覚ましてしまった。
・・・返す言葉もございません。
私のしたことは、王たちと何ら変わりはない。
ああ、いっそ私も消えてなくなりたい・・・

そう言うと、ユリウスの姿は急に薄れ、
見えなくなってしまった。


(ヒース)
ま、待ってくださいよ、ユリウスさんっ。
僕は風の竪琴のことで聞きたいんです。
出て来て下さいよぉ。

ヒルダ:
なんだい、女々しい男だね。
あんたが今さら隠れた所で、
どうなるもんでもないだろうに。

部屋の中には、ユリウスのすすり泣く声が
まるで風音のようにこだましていた。


〇土笛を持っている場合
不意にヒースは荷袋をひもとき、
地下墓地で託された土笛を取り出した。
そしてそれを、静かに奏で始めた。


すると、先ほどまで消えていた
ユリウスが再び姿を現した。


(ユリウス)
・・・ローランの土笛の音・・・
どうして あなたがそれを?

(ヒース)
地下墓地でさまよっていた亡霊にもらったんです。
ユリウスさん、あなたの友だちだったんでしょう。
あなたのことを、とても心配していましたよ。

(ユリウス)
そうですか・・・ローランが・・・
ローランがその笛を託したのなら、
あなたはさぞや才に恵まれた詩人なのでしょう。
ならば・・・これをお持ちくださいませんか。
もはや私には不要のものです。

ユリウスは大切に抱えていた竪琴を、
ヒースに手渡した。

(ユリウス)
あなたにこの竪琴・・・風の竪琴を継承します。
ただし この竪琴は弾く者の心を見通します。
いかなる技を持ってしても、心がなければ、
この竪琴の弦は、決してさえずることはありません。
しかし、あなたなら大丈夫でしょう。
ローランの土笛をあれほど見事に吹いたのですから。

そう言うと、ユリウスは
満足気な微笑みをたたえ、消えていった。
【風の竪琴】を手に入れた。

ヒースは風の竪琴の弦に触れてみた。
だが、弦は音を鳴らすことをしなかった。


(ヒース)
・・・だめだ・・・僕にはとても、
この竪琴を弾きこなせないですよ。

ランディ:
ま、今のお前じゃ無理なんじゃねえか?
自分の腕をまったく信じちゃいねえ。
そのままじゃ、一生無理かも知れねえな。

風の塔一階
マップナンバー「1」

外に出ようとするアッシュたちの背後で、
凄まじい風が吹き荒れた。
風の吼える音と共に、叫びがきこえた。


トーネード:
お前たち、兄者を殺したな。
畜生っ、人間なんてみんな同じだ。王と変わらない。 
信用した俺が愚かだった。

風は竜巻を形作り、
アッシュたちに襲いかかってきた。


戦闘
トーネード

(戦闘終了)
消えゆく風の音の中で、
アッシュはこんな声を聞いたような気がした。


声:
お前たちの運命だって、こんなものなのさ。
逃げられやしないんだぜ。

アーケディア城三階
〇「風の竪琴」入手後
マップナンバー「15」



セイレーンたちは、相変わらず
こちらを見ながら笑い声を上げていた。
セイレーンたちは、にわかに
甲高い声で歌い始めた。


ランディ:
出番だぜヒース。とっとと弾きやがれ。
ぐずぐずしてるんじゃねえぞ。

ヒースは震える指で竪琴をかき鳴らした。

竪琴の音色は回廊の奥深くまで響き渡った。
セイレーンたちは悲鳴を上げながら、
次々と地に倒れた。
ヒースは力が抜けたように、床に膝をついた。


(ヒース)
き、消えましたね。上手くいったんですね。

ルオン:
その竪琴のお陰でしょう。
ご自分の力と勘違いなさらぬように。

ランディ:
こいつの嫌味は挨拶みたいなもんだ。
気にすんなよ。
ま、お前にしちゃ上出来だったぜ、ヒース。

(ヒース)
あの人の・・・ユリウスさんの
声が聞こえたような気がしたんです。
あとは夢中で・・・でも、よかった。本当に。

マップナンバー「16」
アッシュたちの足に何かが喰らいついてきた。
先ほどのセイレーンたちであった。
見る間にそれは姿を変え、醜いモンスターの姿になった。


戦闘
セイレーン×4体


Dinosaur & Dinosaur Resurrection
(c)Copyright 1990 - 2002
Nihon Falcom Corporation.

Copyright 2002 - 2003. by
Falcom 21st Century(zead) All right reserved.


このページ内の画像、テキストの無断転載・無断引用の類を禁じます。引用希望の方は、掲示板またはメールにて管理人までお知らせください。ダイナソアの情報や、記事の誤り等ありましたらお教えください。



   

[ホームページトップに戻る] [Falcom Softwareに戻る]

 
    Last Update 2002/12/23 20:53:06