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勝手に解説(by zead.)
イースを知らない人も、小説を読んでイースを知った人も、2ちゃんねる半角二次元板で知った人も、どうかヨロシク。OVAイースやら羽衣イースなどの裏設定を知っていればより深く(?)楽しめると思います。ここからはネタバレオンリーで行きますぜ。

□>>二人の女神と、記憶
以下の図1を見ていただきたい。イースの双子の女神ってのはフィーナとレアである。これは小説でも同じであり、二人とも記憶を失ったまま700年経った現在のイース”エステリア”に復活した。突如現在の世に復活した理由は諸説考えられるが、ここではOVAイースIで描かれた『魔の力を受け継ぐ者”ダルク=ファクト”の出現に感応』、というのが一番妥当な線であろう。(ファクト自身、エステリア各地に赴き、泥棒とばかりに銀の武具を奪い配下に管理させていた。)
小説内では描かれていないが、二人の女神は「自分自身を石像化」して眠りについたのである。エステリアと名を変えたイースを救うべくして現れるであろう勇者を待ち望んでの封印であった。そのときに、女神の時の記憶を安易に甦らせぬよう、とある仕掛けを施した。全ての魔法の源である銀の魔力が込められたハーモニカでメロディーを奏でることが、記憶封印解除のカギとなっているのである。もっとも、小説内でフィーナとレアが女神の記憶を取り戻したかどうかについては、各人の想像に任せる所であり、ハーモニカを「ピロリロリ〜」(PC-88では"Templo del sol")っと奏でたかどうかも不明である。

図1:エステリアとイースにおける相関


 



□>>アドルの冒険(=お仕事っ振り)を振り返る
小説内では愛の生活状態ですが、本業である冒険も忘れてはいませんでした。働かざるもの食うべからずなのです。第一話でさっそく、ジェノクレス・コンスクラードの大ボス二体を倒し、フィーナ救出&イースの書入手を果たします。どのメディアのイースでも『神殿のイースの書を入手した冒険者はいない』と描かれており、冒険者駆け出しでありながら、前人未到の偉業をこなしてしまう辺り、アドルの身体能力・剣士としての無限の可能性の片鱗が見え隠れしています。
冒険地はさらに広がり、廃坑は言うに及ばず、”ダームのカギ”を入手していたことから、イースI最終決戦地であるダームの塔へ行くルートも確保していたようです。廃坑での冒険は、OVAイース第四話の時の様に、アドルとドギのコンビ。草原では大量殺戮”ジェノサイダー・アドル”(イースIIエターナル、ジェノサイド事件を思い出すぜ)と化し、街人の平和と安全を確保するため、農地開拓などに勤しむ毎日を送っていました。モンスター1匹で10ゴールドの儲けしか無く、労災も効かない過酷な現場。にも関わらず、アドルは二人のために毎日働きつづけます。数年を待たずして、アドルはゼピック村に御殿を建てるまでになったのです。「おまえは今までに食べたパンの数を覚えているか?」と、ディオ様の格言が飛び出してきそうですな。


↑”アドル荘”は、ゼピック村外れに立てられたものと思われます。


↑アドルとドギは、ラスティン廃坑の探索を行う。廃坑最下部はクレーター内側へと繋がっていた。

□>>天空のイース
「イース」とは、エステリア島全体をかつて一つの国家としてみていたものだが、現在では、サルモン神殿を中心としたプレシェス山から直径1.5Km・山頂の神殿までの標高は2000m弱の部分・・・つまり、六神官の封印によって、天空高く切り離された箇所のみを指している。イースの中枢である神殿までには、ノルティア氷壁・バーンドブレスの溶岩地帯などが魔法の力によって創られており、不落の要塞と化している。
OVA・イース天空の神殿では、魔物の支配に屈し、魔力の維持を目的とした生贄を捧げることと引き換えに、かりそめの平和を手にしてきた人間たち。”地上”という概念が無く、イースが天空に浮かぶ小さな島であることすら知らない。ゲーム版では、そのあたりの意識が違っていて、最初から地上を知っているし、イースが閉ざされた世界である事を理解している。魔物も、恐怖の対象でこそあるが、OVAのようにひれ伏すことはない。IIエターナルでは、魔物が闊歩する平原を抜けて村人のリリアがサルモンの神殿を眺めるといったのどかな情景も描かれた。


写真1:ランスの村物見やぐらより盗撮(by 利リア)

サダ:あの青いところは何だ?
アドル:海だよ
アスタル:海の向こうに、世界の果てがあるのか?

□>>魔物
魔物は、銀の魔力によって生まれる「負」の者たちである。魔力の供給源は銀であり、またそれを滅ぼす事ができるのも銀である。イースIのエステリアでは、ダルク=ファクトが独自に黒真珠より鋳造した魔軍が負の者であり、IIにおける魔の源は、ダーム=黒真珠であると考えられる。純粋な魔族には、魔法の力は効かないのである。そのあたりは、OVA・ゲームとも共通する点である。力を引き出すのに、同じモノを媒体としているから、と考えられる。
モンスターの全部が全部、黒真珠によって生み出された訳ではない。カーロッドやリーボルといった原住民や野生狼などは、銀の魔力に照らされて獰猛な部分が強調された結果、人を襲うようになっただけだし、ヨグレクス・オムルガンといった巨人族などは、魔道士によって生き返らせられたモンスターなのである。


ダレス様に魔法が効くかどうか実験してみました。結果、ファイアーボールは掻き消され、タイムストップはザ・ワールドのスタンドで弾き返されてしまいました。

おまけ:羽衣版イースI


イースって、ゲームのメディアミックス戦略の先駆けとなった作品なんですよねえ。ゲームをモティーフとしたOVAは「ザナドゥ」が日本初だけど、イースはOVA(全部で11話)等じつに幅広く展開した。様々な作者によるコミック、世界観を元とした小説、ゲーム・サウンドトラックCDは言うに及ばず、ゲームに登場するキャラクタ・フィーナ・リリアをフィーチャーしたヴォーカル曲や、ミスリリアなんてのも登場したんだよなぁ。OVAイースが深く関わったものでは、”ファルコムフェスティバル”なんてのも開催された。ミスリリア選出イベント、J.D.K.BANDによるライヴ演奏、OVA上映会などがあった。