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黒魔法少女サディスティック妖子
(呪い系堕落シミュレーション)


悩んで悩んで、悩みぬいて、ゲームを攻略する事を味わって欲しい。


(C) 2002 林組


 

□---ストーリー

女王様とお呼び!!ブッ殺すわよ!!

黒魔法の研究を趣味にしている口下手で気の弱い少女、黒瓜 妖子。
彼女の通う学園に一人の少年が転向してくるところから物語りは始まる。
その転校生「阿倍野 聖明」に妖子は一瞬で一目惚れしてしまう。
今まで男性に全く興味の無かった妖子にとって、それは初恋でもあった。
しかし、ルックスも性格も良い聖明はアッという間に女生徒たちの
アイドルとなる。嫉妬深い妖子は、聖明に群がる女生徒達を追い払うため、
そして自らの恋を成就させるため、黒魔法によって一体の悪魔を呼び出した。

->>黒瓜 妖子 ->>悪魔だろうがお構いなし

悪魔(=プレイヤー)は妖子の命令に従い、聖明に
群がる少女たちを陵辱して聖明から遠ざけ、2人の仲を
取り持って彼女の恋を成就させることに、
だが、聖明はただの青年ではなかった。
ナント、彼は鎌倉時代から代々続く退魔士の血筋
だったのである。
果たして使い魔であるアナタは首尾よく目的を達成する
ことができるのだろうか??

□---システム

そんなバカなノリで展開されるゲーム。

基本的に、妖子の恋路の妨げとなる四人のヒロインを堕落させ、聖明への恋を成就させよう・・・というのが目的となる。魔界より召喚された魔王クラスの悪魔(=プレイヤー)であったが、人間界で力が出せない上、妖子の強大な魔力の元に屈服せざるを得なかった。その日から、妖子のパシリとして走り回る日々が始まる。

ヒロイン達を堕落させるために、夜な夜なアイテムを採取し、それの調合を繰り返してより効果的かつ低コストな薬を作っていく作業の繰り返しをするのである。これだけ見ると、まるで、

「ソーサリアン」の魔法掛け合わせ作業を延々とやらされている
*ソーサリアンとは、1987年に日本ファルコム社が発売したA.RPGである。七つの星(惑星神たちの力を借りる)を掛け合わせる事で生まれる128種類の魔法と、冒険者の人生(=街での仕事、探索、修行)と時間軸の概念を組み込んだ、当時他に類を見ない画期的RPG。他社が用意したシナリオゲームを用いる事で、世界観が無限大に広がるといった魅力もある。

だけなのである。
僕は、単調作業を強要させられた多くのプレイヤーと、召喚悪魔に同情を禁じえない。
感情的にゲームを見れば全くそのとおりなのである。しかし、そこで思考を停止してはいけない。単純作業の後、頭を捻ればヒロイン攻略の糸口が見えてくるのだから。順に説明していこう。

攻略のプロセスは先ず、あちこちで採取した魔法調合薬をヒロイン達に投与し続け、ほどほどに弱った所を主人公が直接攻撃で襲い掛かるのである。そこで、一見RPG風のバトルシーンが展開される。

これがまた、意味不明の理不尽バトルなのである。
直接攻撃は当たらない、数ターンに一度の割合で発生するヒロイン側からの絶対回避不可の即死攻撃。召喚(調合アイテムを使う)でないと、効果的なダメージが与えられない。こう来ると、もはや弁解の余地無し。

アイテムを調合しつづけ、随分と強くなった主人公、ヒロイン達に定期的にアイテムを投与し弱らせたはずなのに何故こちらが即死なのか?結局、召喚アイテムの固定ダメージ&特殊効果に頼らざるを得ない戦闘だったのである。これに気付くまで、何人のプレイヤーの分身がヒロイン達に血祭りにあげられただろうか?

ヒロインを弱らせるといったアイディアは実に面白い。目の付け所が違うって感じで。
なんと言うんでしょうか、消化不良以前に、≪ゲームとして成り立ってない≫んです。

「システム紹介=ゲームレビュー」になってしまったな。

けど、面白かった。
ある程度までしか記載されていない説明書。しかし、ゲーム攻略の手口を、ウェブ上の攻略記事を頼らずに手探りで探し当てた。最終ボスであり最強の敵である妖子も、激戦の果てに倒した。そこには、大作RPGを攻略した以上の充実感に満ちあふれていた。

手さぐり状態から模索するゲーム、という言葉が一番似合います。今現在の、ヒントなど全てを与えられたゲームとはひと味もふた味も違う難易度。ゲームとしては成り立っていないが、それだけで駄目な作品の烙印を押すには勿体無さ過ぎる。何故なら、解決法さえ見つかればクリアーにはそう難しくないからである。要は、その方程式を自力で見つけ出すことができるか、なのである。

僕自身、RPGゲームメーカーのファンサイトを運営しているので、攻略ガイドについつい頼ってしまう気持ちも分かる。(これは、昔の様に攻略記事が少なかった頃と違い、ネットで検索すれば答えが載っている現在だからこそ、仕方ないのだが。)

安易に攻略記事に頼り、事ある毎に調べもせずに質問をゲームメーカーの公式BBSで繰り返す。ネットで答えを教えてもらう時間の方が、ゲームを攻略している時間よりも多いんじゃないのか?あなた方は?と言いたくもなるものだ。

だから、攻略記事を見ないで攻略してみようではないか。自分で踏破するのと、人が書いた記事を見て形だけのクリアーをするのでは充実度が全く違う。

今のゲームユーザーが忘れてしまった、ゲームを攻略するという事。そしてその充実感。みんなも、たまには自分で攻略してみようじゃないか。ゲームというものは、そこから、違った魅力が見えてくるものである。